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ペンが走るままに書きます。高校生BL物語。

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水を飲む姿にドキッ!

「よ~し。掛かり稽古はじめ!その後、切り返しで終了」
その裕也の掛け声とともに部員全員の竹刀の打突音が
道場に響き渡り、夏休み最後の稽古が終わった。
稽古終了の挨拶が済み、3年生から道場横の水のみ場に向かう。
カラカラに乾いた喉を潤すためだ。マネージャーが作ってくれた麦茶が
冷えているのは知っているが、なんとなく外に出て強烈な光を浴びながら
飲みたくなる。日差しで熱くなっている蛇口をひねり、生温かい水が
喉を通り過ぎる。ゴクッゴクッ。30秒か1分か随分長く飲み続けた気がする。
ふと顔を上げ横を見ると、裕也が顔を洗っていた。顔を洗った水滴が強烈に
降り注ぐ陽の光に反射し、キラキラと光っていた。俺は、そんな裕也を素直に
きれいだと感じた。そして見つめてしまっていた。「ゴクッ!」まだ口に残っていた水が
音を立てて俺の喉を落ちていった時、我に返るとともに裕也も、その音に
気が付いたのか水滴が滴るままの顔を上げた。そして俺たちは目が合った。
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[ 2011/08/17 19:38 ] BL小説 | TB(0) | CM(0)

夏休み、部活最終日での出来事。

「暑い!」。今年の夏は去年以上に暑い。
ついつい口癖のように吐き出してしまうセリフだ。
しかし防具をつけて稽古中に発する言葉でもない。
俺は、県立松風高校剣道部3年、副部長の岡田広樹だ。
この剣道部は結構強く、全国でも少しは名の知れた高校だ。
だから日々の稽古もキツイし、部員もそれなりにいる。
その中で副部長の座にいる俺は自分で言うのもなんだが
まあ強いほうだ。そして周りの部員たちからの人望もそこそこある。と思う。
しかし最近、俺を見る部長の裕也の目が他の部員と違う気がする。
部長と言っても同学年だが、男の目から見ても、こいつは綺麗だ。(笑)
はっきりいって全てにおいて整っている。顔は美形で、スタイルは抜群。
均整の取れた肉体、成績優秀。しかも性格もいいときてるから女がほっとかない。
だが、こいつの浮いた噂は聞いた事がない。俺が不思議に思っている部分だ。
[ 2011/08/15 20:06 ] BL小説 | TB(0) | CM(0)
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